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ル・リュンヌ・メルヴェイユー 1

ル・リュンヌ・メルヴェイユー 1

近頃は秋雨前線が関東に停滞してシトシトと雨が降り続き肌寒さを感じていた

今日は久しぶりの休日だというのに相変わらずの雨、ため息がでた

特に予定もない休日は手持ち無沙汰だ

私はこのアパートに引っ越してきて間もなく土地勘もほとんどない

私は秋雨の降る中アパートの周りに何があるのかを散策する事にした

カメラを持って散策すれば少しは気も紛れるだろう

この街は入り組んだ細道と坂が多い

お寺も多いのだがあまり興味がない

そんな街をブラブラしていたらある看板が目についた

どうやらアンティークショップのようだ

しかし矢印の方を見てもそれらしい店はない

矢印の方向へ進むと平屋の古い小さな家が一軒あった

おそるおそるドアの小窓を覗くとあの看板のアンティークショップだった


ル・リュンヌ・メルヴェイユー1


ドアを開けて店内を見渡すとアンティークな小物が敷き詰められ部屋を覆っていた


ル・リュンヌ・メルヴェイユー4


ル・リュンヌ・メルヴェイユー5


ル・リュンヌ・メルヴェイユー3


その部屋の中には小さなテーブルと椅子のセットが三箇所ありどうやら軽く珈琲やケーキなどが食べられるようだ

変わった趣向だ

奥を覗くと一人の老婆がいた

「いらっしゃい」
「ル・リュンヌ・メルヴェイユーにようこそ」

と老婆が言った

フランス語の様だが意味はわからない

老婆のいでたちを見ると西洋の占い師の様な感じで不思議な雰囲気を持っていた

私は軽く頭を下げ店内の沢山の小物を見てまわった

しばらくし・・・そしてふと気付いた・・・

私はこの部屋にどのくらいいるのだろう・・・

あいにく腕時計とスマホを忘れてしまった

店内にはアンティークな置き時計が置かれているがみんな違う時刻を指している


ル・リュンヌ・メルヴェイユー2


そして老婆の視線を感じ老婆の方を見ると目線が合い老婆はニコッと笑った

「時間が気になるのかい?」

「ここはね、この小物達が過ごした時間が交差しているんだよ」

「だから時間なんて曖昧なものはここでは無意味なんだ」

「見えないものは気にする必要はないよ」

「時間を忘れるという事がこの店の時間なんだ」

「どれ、あんたにはあたしが作る珈琲とフレンチトーストをご馳走してやろう」

「好きな席にお座り」

といい老婆は奥に行った





--つづく--







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