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認知症の母と俺 15 特別養護老人ホームに移る経緯(6)

認知症の母と俺 15 特別養護老人ホームに移る経緯(6)

手術当日の朝が来た。
私は電車で病院に向かう。
手術予定時間の一時間前には来てくれという話だ。
私の住まいから実家のある駅まで一時間半はかかり、それから病院まで車で約20分の距離がある。
道中、色々なことを考える。
その中心はもしもの事が中心だった。
母の年齢は85歳・・・その歳で手術をするとは今まで考えすらないことで、ましてや車いす生活で体力もなく、回復力もないだろうと思う。
その条件で手術とは・・・不安ばかりが心に広がる。

今回も特養の看護師さんが付き添ってくれる約束で、病院で落ち合うことになっている。
何度も書くが本当に心強い。
そして入院に関して必要な日用品等も特養で預けている衣類関係等で済むので特養側で揃えて持ってきてくれるという事になった。
これで少しでも節約できたと安心をする。
この特養を選んでよかったと思うことは数え切れず、本当に良かった。

一連の手続きが終わり、後は手術を待つのみだ。
13時からの予定で約一時間で済むという話だったが、終わったのは約三時間後だった。
その後、ドクターから手術を終えての説明があり、きちんと骨はつながり成功したという言葉があり私は安堵した。

手術は無事に終わり気持ちは軽くなったが、その後の入院手続きで私の気になることがあり、そのことを解決するまでは気が緩まなかった。

それは手術後の入院部屋の事だった。
病院側は個室しか空いておらず、個室の値段は破格だった。
そんな値段で一週間入院しただけで破産してしまう。
病院側と交渉する。
払えないものは払えない。
どこにもそんなお金はない。
借金でもしなければ・・・
切実な交渉を続けたが病院側は今は手術がうまくいくかが大切なことであって、その後のことはまた改めて話し合いましょうという事になっていた。

手術が終わり入院予定の病棟に案内される。
暫くすると、この病棟のリーダー的看護師さんが来て入院にあたっての説明をし始めた。
そして矢張り個室しかないという話になり、私は本音で話をした。
そして看護師はこう言ってくれた。
大部屋がないのはこちらの責任でもあり、患者さんの希望に添えないのもこちらの責任であるのだから、今回の個室の利用料は大部屋と同じ利用料にします。
ただ大部屋が空き次第、患者さんは大部屋に引っ越ししていただくようになります。
とのことだった。
私は気が張っていたので、この言葉を聞いたとたん脱力してしまった。

とりあえずは手術も成功し、入院部屋の件もクリアーになりホッとした半面、まだまだ不安はある。
その不安をどう解決していくか・・・
私は改めて不安がつのる中、自宅に帰った。


認知症の母と俺 15 特別養護老人ホームに移る経緯(6)


つづく・・・






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