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小さなキラキラしたもの 1「勇気のかけら」

小さなキラキラしたもの 1「勇気のかけら」

蒸し暑い夜ウトウトとしていたら視界の隅に何かを感じた

寝ぼけながらその方向を凝視したら小さな天使が座っていた

その天使は手にとても小さなキラキラとしたものを持っていて、それを俺に差し出した

俺は恐る恐る右手の人差し指を天使に差し出す

天使はそのキラキラしたものを人差し指の上にちょこんとのせた

天使は笑みを浮かべてその場から姿を消した

そして俺も深い眠りについた・・・

リアル感のある夢だった









今日も朝から蒸し暑い

通勤途中の踏み切りの前に差し掛かり遮断機が降りた

時間を少し気にした

何せ幅も広いし開かずの踏切と異名を持っている

少しイライラしながら踏切の中央に目を向けると一人ばあさんが取り残されている

いやいや、きっと誰かがどうにかしてくれるはず

そうに違いない

きっと・・・どうにかなるはず・・・






小さなキラキラしたもの 1「勇気のかけら」





俺は目が覚めた

なにやら色々な管が身体中から出ていた

そして体全体から痛みを感じる

看護師が慌ただしく来てまわりは騒々しくなった

足を踏ん張ろうとしたら左足が空回りをする

頭を少し上げ自分の足を見る・・・

左足がなくなっていた

看護師さんが耳元でおばあさんは怪我一つありませんでした

と伝えてくれた

足の事よりばあさんが無事という事の方が俺を安堵させてくれた

あぁ~、なんてお節介をしてしまったのだろう・・・










そして眠りについた・・・










あの時の天使が太々しくタバコを吸いながら現れ、にやっと笑いながらこう言った

「お前に小さなひとかけらの勇気を授けたのは間違いなかったな」

俺は天使に言った

「お前のお節介で左足がなくなったんだぞ」

天使はフゥーと煙をはいてこう言い返した

「馬鹿かお前!!それが良いんだよ」

「全てが丸くおさまるわけないだろ」

俺は苦笑した

「チビ!俺にもとりあえずタバコくれないか」

「また後で来るからその時な」






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